前頭葉に愛を

なかつ(@nktu_pdu)のブログ

デュシャンって最高~🥳

はあ~~~~やっぱめちゃくちゃ好きなものの情報を浴びるのって最高~~~~~!!!!!

 

現在、京都芸術大学が開催している藝術学舎の「マルセル・デュシャン -「現代アートの父」の何がすごいか-」という講座を受講している。

講座詳細 | 藝術学舎 | 京都芸術大学がおくる社会人のための公開講座

 

今日は2回目だった。

 

私は大学生のときに大学図書館マルセル・デュシャンの伝記を手に取り、そこからデュシャン現代アートにハマった。だが、私が大学の専攻は生物学で、芸術(あるいはアート)については、専門外だった。教養で西洋美術史を取ったり、近代美術の授業を聴講したりしたが、体系的に学んだとは言えない。

デュシャンは好きだし語りたいけど、ちゃんと学んでないから、結局趣味レベルなんだよな~……というコンプレックスというか後ろ向きな気持ちがあったのだが、上記の講座を見つけたので、申し込んでみた。

 

いや~~~~~楽しい!!!!!!

以下、面白かったところというか、感想にすらなっていない叫びと、あとは今後デュシャンで語りたいところのメモ。

 

  • レディメイドはギリギリアートではない」、なるほどね~~~~!!近代に、アート要素をギリギリまで0に近づけていく行いはあったが、「0ではなかった」。だが、レディメイドはこれを「0」とする試みだった、という。高校数学的に書けば、「lim h→0」ってやつか。
  • ってか、このアプローチって、石黒浩氏がロボットつくって「人間」を理解しようとするのと同じアプローチじゃない?
  • ブルトンによる「レディメイド」の定義は間違っているよね~という話になったとき、「まあブルトンだからな…」と思わずつぶやきそうになってしまった。ブルトンって注目するところと才能ある人を見抜く力はあるのに、解釈が自分の世界だからさぁ~~~もっと寄り添ってくれ!でも、本質じゃないのにかっこいいこと言えるからずるいんだよな。
  • デュシャンが究極のところ、油絵具も工業製品だから油彩はレディメイドよ、という話をしたねって内容になったとき、講師の方が「編集者をやっていたから、この言葉嬉しかったな~(編集ってオリジナルは作らないので)」と言っていて、とても頷いてしまった。編集者って大事な役割だとは思うけど、オリジナルの原稿を書く筆者には負けるというか、そこには至ってない感覚があるので……(編集者を生業としているオタクです)
  • 参考文献の話題になったとき、オクタビオ・パスの「マルセル・デュシャン論」がとてもいい!というコメントをしていたが、私も本書は何言ってるかわかんなかったけど絶対私と同じ方向性でデュシャンのこと好きな気配はめっちゃ感じてて、読んでないのに先に書いてあることがわかるみたいな、謎の現象が生じてたので、大変共感してしまった。読み返そうかな。
  • あげてもらった参考文献、だいたい持っててウケた(読んだとは言っていない)
  • エピステーメーデュシャン特集は持ってないから買います。……買いました。
  • レディメイドがアート要素を「0」とする試みであるなら、アンフラマンスと繋がるの納得。ってか、アンフラマンスはやっぱりmorphology(形態学)とか、分子生物学の細胞間のあれこれとか、そういう関係と近い気がする。これはいつかやりたいところなんだよな~。科学のアプローチとデュシャンって、ちょっとつながる気がしてて。まずはデュシャンが科学をどうとらえていたか(影響を受けていたか)ってところから始めた方がいいのかな。
  • ピカソは優れているけどアート作品しか作っていなくて、でもデュシャンって決定的に違うじゃん、ほら…みたいな語り、まじ納得~~~。
  • ピカソは芸術家としてハイエンドで強度がえぐいので、まあデュシャンに「he was wrong.」を残せる奴ではあるんだよな。(オタク)

 

ずっと「デュシャンのこと好きだし、ちょっと調べたけど、でも全然だよなあ…」と思ってたけど、この講義を通して徐々に自信?がついてきた。今までデュシャンについて調べたこと、無駄じゃなかったんだな~嬉しい。

あと3回あるので、とても楽しみ!