
meeさん作のアドベントカレンダー「おすすめの10冊」12/9分です。
オススメの十冊 Advent Calendar 2025 - Adventar
私からは「2025年に私が読んだ」というしばりで、おすすめの10冊を紹介していく。
参照したのは読書ノート*1、Bookwalkerの購入履歴、BOOTHの購入履歴だ。
発行については2025年に限らない。私が読んだのが2025年だ、という非常にエゴイスティックな縛りである。
それではどうぞ。
ちなみに、なんとなく、読んだ時期が早い順に並んでいる。
- ジャンケットバンク
- 死んだ山田と教室
- ROPPEN
- 血と灰の女王
- 天平の甍
- 能面検事(+能面検事の奮迅、能面検事の死闘)
- 否が応でも
- 禍話叢書・参 余寒の怪談帖 三
- ラーメンと瞑想
- スマホ時代の哲学(増補改訂版)
- なお、10冊からは漏れたけど、15冊だったら確実に選ばれていたのは下記。
ジャンケットバンク
2025年の正月休み、私は御手洗暉のやばい顔を見て「かわいい~~」と最大限にニヤニヤしながらつぶやいて終わりました。
昨年末に久々に会った友人がはまっていたので、「いつも楽しそうに読んでるね。私も気になってたし読んでみようかな」という軽い気持ちで読み始めたら、もう御手洗暉がぶっ刺さってオタクすぎる年始を過ごしてしまった。本当は伊藤吉兆にハマる予定だったんだ!!いや、伊藤吉兆もビジュアル最強だしすごく好きなんだけど、御手洗暉の「自分の都合で世界滅ぼしそうな男」という要素がどんぴしゃでハマりました。ハマった勢いで書きなぐった記事はこちら↓
ジャンケットバンクで面白いのはキャラ性!! どのギャンブラーも考え方がしっかりあって面白い。眞鍋先生がとてもよかった。「これどうなるんだ?」というドキドキもしっかりあるので、「やばいやつらがやばいことしてる面白い漫画(頭脳を使う編)が読みたい!」という欲が生じたら読むのをおすすめします。
死んだ山田と教室
話題になった本なので、読んだ方も多いかもしれない。
死んだ山田が教室のスピーカーに乗り移った!?というすごい設定のはじまりなのだが、最後には純文学になるのだからすごい。最初はくすくす笑いながら読んでいたのに、終盤は号泣していた。ここまで感情を揺さぶる体験はなかなかできない。
この小説だからこそ味わえるもの、を求めている方におすすめ。
ROPPEN
西尾維新や成田良悟のラノベで青春期を過ごしてきたみんな!!!!ROPPENには激やば人間たちの激やばバトルがあるぞ!!最凶の殺し屋6人が殺し合いバトルする漫画だ!!!
足をめちゃくちゃ鍛えている男やくっそ硬い素材でできた傘(弾丸を防げる)や魔改造された少年兵士が出てくる!!人間シリーズやバッカーノ!あたりに大興奮していたみんな!!ROPPENを読もう!!
やっぱりこういう雰囲気ががっつりある作品を時たま読みたくなるんだよな……。
「やばいやつらがやばいことしてる面白い漫画(肉体を使う編)が読みたい!」という欲が生じたら読むのをおすすめします。
24話大好き。いい話だ。
血と灰の女王
2025年以前にも読んでいたし、前々からおすすめしていたのだけれど、完結して、最終巻を2025年に読んだので改めてここでもおすすめする。
熱いヴァンパイアバトル漫画!とにかくキャラが魅力的!最終回まで、かっこよさと希望にあふれた名作漫画!おそらく人生で一番読み返している漫画。そして読み返すたびに、面白い漫画だなぁと思っている。
異形のグロが大丈夫で、熱い漫画が読みたいという人は今すぐ「血と灰の女王」を読み始めるんだ……。
キャラでいうと、サイコパスというか、「やばい」男をやばいまま、けれど魅力はたっぷりの狩野京児が本当にかっこいい。大好き。残酷で暴力的に生きている容赦のないキャラを、残酷さを失わせず言動すべてに納得できる形で描き切る、本当に天才の所業……。いやすごい。京児は最初から最後まで「狩野京児」。個人的には、漫画史に残るキャラなんじゃないかと思いますよ。
それで言うと、「血と灰の女王」はどのキャラも思考がしっかりしていて、生きている人間のドラマや映画を見ているように思える。
あと、最終回付近の話で言うと、主要登場人物の一人、ドミノ様が「まず争いのない1日をつくる」という理想を掲げているのがかっこいいんだ。まずは1日。戦いと民というものについてずっと真剣なドミノ様、大好きだ。
「血と灰の女王」は個別記事も書いているのでよければ見てね。私はカリスマがわんさか出るのでこの漫画が大好き。カリスマの格が落ちないのもすごい。
天平の甍
1964年発売の、井上靖の小説。鑑真を日本につれてくるという使命を与えられた若い僧を主人公とした本。
社会人大学生として芸術学を学ぶなかで、仏像の勉強をしていたら「鑑真すげえ!!」ってテンションになり、唐招提寺に鑑真坐像を見に行こうと思い立ったので読んだ。会社の人からのおすすめ。
短いけど情報の密度がすごくて、実際に鑑真たちはこうやって苦労して日本まできてくれたのかな…と感じることができた。この小説を奈良で読むという贅沢がある。
能面検事(+能面検事の奮迅、能面検事の死闘)
歳を重ねてきて、「若いときのように萌えで一気にハマって作品を読み漁ることが少なくなってきたなあ……特に小説……」と思っていたけどそんなことはなかった。
ずっとカバーイラストのイケメンが気になっていた能面検事シリーズ。ドラマ化するということでえいや!と文庫版を買って読んだら、面白いってか激萌え。ポーカーフェイスの秩序に厳しい検事が大活躍。大好きなんだよ!オールバックのポーカーフェイスで秩序に厳しい男が……。
一気に買って一気に読みました。楽しかった~! 萌えというかパッションに忠実になって小説を一気読みする!久々に味わった。
否が応でも
藤本薪さんの同人誌。現代ホラー短編4つが収録されている。
2025年にYoutubeチャンネル「in-facto」にアップされている映像を一気見した。そのなかでも怖さの雰囲気と空気の苦さが好きな「Retouch」という作品がある。その原作が、この「否が応でも」に収録されている一篇だと知って購入した。
じっとりと嫌で怖い、Jホラー系統が好きな人はテンションのあがる四篇が収録されているので、じっとりと嫌で怖いホラーを読みたい人はぜひ。
私はやっぱり「Retouch」原作の「Re-touch」が一番好きだが、冒頭に収録されている「ワレモノ」も、ものすごく嫌な話でよかった。
禍話叢書・参 余寒の怪談帖 三
ホラーかつBOOTHで購入したものとして、もう1冊。
余寒さんの怪談帖の3巻。その名の通り、余寒さんという方が怪談ツイキャス「禍話」用に集めた怪談を、余寒さん自身が本にしたものである。
本当にこのシリーズ大好き!
ただ驚かせたり怖いだけだったりする話ではなく、異様なシチュエーションや異形が出てくる怪談話がたくさん入っているので、こちらもホラー好きはぜひ読んでほしい。禍話は本当に怖さのクオリティが高く、おすすめ。
余寒さんが人から聞いた話、をまとめているので、基本的に「語り」であるところも面白い。「禍話」中で発表されるときの読み手・かぁなっきさんの語りもものすごくいいのだけど、テキストで読むと、より淡々とした印象で、これもまたよし。
3巻のなかでだったら、イチオシはやはり「こうもり王」かな~。怖さでは「大首の家」もすこぶるよかった。めちゃくちゃ怖いよ。あーあ、という気持ちになる。書きおろしでは、「ムーンシャイン」が江戸川乱歩あたりの、不思議と怖さが混じった空気で好き。
ラーメンと瞑想
宇野さんがご友人、T氏とあれやこれや語ったり食べたりするエッセイ。
「庭の話」が読み終わっていないのだけど、前々から宇野さんの話に登場するT氏が好きなので、こちらを先に読んでしまった。
宇野さんがずっと楽しそうにT氏のことを書いていて、ほっこりした。しかし「食事と真剣に向き合う」というのは、ほとんどやっていなかったかも…と気づいて、「ラーメンと瞑想」を読んでから、食事のときにスマホを見ないように心掛けている。
これは中年男性がきゃっきゃっ仲良くしているエッセイを読みたい人におすすめ。あと食べ物がおいしそうな本を読みたいときにもおすすめです。しんぱち食堂行きました。
スマホ時代の哲学(増補改訂版)
2025年ベスト本。本当に読んでよかった。この本は、個別で感想記事を書こう書こうと思っていて、今まできてしまった……。衝撃的すぎて読書ノートにも記録を忘れていたくらいだ(感想をちゃんと書きたい!という欲が強かったんだと思う)。すごく面白かった。
私は今まで、哲学書について苦手意識があったのだけど(本当に、周囲の人に言うのが恥ずかしくなるくらい、馴染めていなくて!まあたぶん、言ってないけど、伝わってると思う……本当にごめん!私のこと「わかってねぇなあこいつ」って何度も思わせているはず!)、どうして苦手だったのかようやくわかった。
私は、たぶんみんなが思っているよりずっとずっと、初歩のところで私は躓いていた。でも、この本を読んで、「あ、そっか、私が哲学書を読もうとしたときの考え方があんまりよくなかったんだ!」って気づいた。具体的には下記のところを読んで気づいた。
私たちがするべきなのは、理解することではなく、その人の概念やシステムを使えば、景色がどんな風に見えるのかを把握することです。
(第2章 自分の頭で考えないための哲学より)
おそらくほとんどの人には「はて、当たり前では」とか、「どこが響いたんだ?」って思うところかもしれないけど、私はこんなことすらわかってなかった!理解しようとしてた!2025年ベストテキストです。読んでよかった。これから、哲学書に挑めると思う。私は今まで、挑むことすらできていなかったのだ……。
個人的なことばかり語って、おすすめポイント語れていないけど、「哲学」について苦手意識…というか、うまく馴染めてない感覚がある人にものすごくおすすめ。哲学者かっけ~となるし、今まで人間が積み重ねてきた哲学の歴史が繋がっていることがわかる。めちゃくちゃかっこいい本です。そして優しいけど、しっかりしている。コラムになると文体が引き締まって、学問の話になるのもすげーかっこいい。私にとっては世界が明るくなった本でした。
谷川さん、ありがとうございます。こんな純粋に作者に感謝が浮かんでくる本は久しぶりだ。ああ、とても気持ちが良い読書だった。読書っていいなあ。本っていいなあ。
最後に書いたように、「本っていいなあ」と思えた2025年でした。
2026年も、そういう本に出会えるといいなあ……。
なお、10冊からは漏れたけど、15冊だったら確実に選ばれていたのは下記。
バリ山行
火の鳥
銀河鉄道999
GOAT(文芸誌)

アドベントカレンダー「オススメの十冊」、埋め込みもできるんだ!
カレンダーの形で見ると壮観ですね。他の日付のもぜひチェックしてみてください。
*1:小学5年生からつけているもの。100ページ以上の漫画以外の本という縛りで記録をつけている。ノートの3行で1冊を記録する形式で、1行目にタイトルと面白さを一重丸/二重丸/花丸のどれかで表したもの、2行目に著者とページ数、3行目に読書期間と何日間読むのにかかったかを記録している。さらに、右側の余ったスペースに簡単な感想を書く。